賞状といえば、真ん中に受賞者の名前や功績が書かれ、そのまわりを美しい模様が飾っているのが一般的ですよね。でも、その周りの模様にはどのような意味があるのでしょうか。鳳凰や龍、桐などの伝統的な文様が使われることが多いですが、なぜそのようなデザインが定番となったのでしょう。
実は、賞状のデザインには古来より受け継がれてきた深い歴史と思いが込められているのです。それらを知ることで、あなたが贈る賞状や、受け取った賞状の価値がさらに高まることでしょう。
本記事では、賞状を彩る周りの模様に秘められた意味と由来について、詳しく解説していきます。伝統の意匠に込められた先人の知恵に触れることで、あなたの賞状作りがより一層意義深いものとなるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
>>賞状を捨てる方法
賞状に使われる代表的な鳳凰枠の魅力
中国から伝わった縁起の良い模様
賞状の周りを飾る鳳凰枠は、中国から伝わった歴史ある模様です。古くは青銅器の文様に想像上の動物である龍や鳳をモチーフとして使用していました。その名残は現在の賞状のデザインにも引き継がれ、縁起の良い意味が込められているのです。鳳凰枠は、上部中央の雲龍、左右の鳳凰、下部と左右上部へ伸びる桐の3つのパートで構成されています。
飾り枠に込められた思い
鳳凰は、「龍・亀・麒麟・鳳凰」の四瑞の1つで、おめでたい事が起こる前兆とされています。古代より「徳の高い君子が位に就く時に現れる」と伝えられ、中国の宮中行事でも用いられてきました。その意味合いが日本にも伝わり、賞状の受賞者が立派な人物であることを示しているのです。また、雲龍は恵みの雨を呼ぶ幸運の象徴、桐は鳳凰が宿る尊い木とされています。
鳳凰枠が重宝される理由
鳳凰枠に込められた縁起の良さや由緒ある意味合いから、古来より現在まで賞状のデザインとして受け継がれてきました。功績を讃える一面とは別に、ラッキーアイテム的な側面もあるのです。鳳凰枠の意味を知ることで、表彰される側も贈る側も、賞状に対する関心や理解が深まるでしょう。大切な節目に贈られる賞状だからこそ、デザインに込められた思いにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
伝統的な唐草模様から現代的なデザインまで賞状の飾り枠の種類
日本の伝統美が息づく唐草模様
賞状の周りを飾る模様として、日本の伝統美を感じさせる唐草模様もよく用いられています。唐草模様は、つるのように蔓が絡み合って描かれる植物紋様の一種です。仏教美術や、正倉院の宝物にも多く見られ、古くから日本人に親しまれてきたデザインと言えるでしょう。曲線の絡まりが生み出すリズム感と、緻密さが調和した唐草模様は、格調高い雰囲気を賞状に与えてくれます。
ヨーロッパ由来のゴシック調装飾
一方で、ヨーロッパの芸術様式に由来するゴシック調の装飾が施された賞状も見られます。尖塔アーチを思わせる垂直性の強いデザインや、繊細な造形が特徴的です。キリスト教の教会建築などに用いられてきたゴシック様式ですが、その荘厳な意匠は、賞状の品格を高めるのにふさわしい装飾と言えます。ゴシック調の飾り枠は、伝統的な和風の意匠とはまた違った、重厚な印象を賞状に与えてくれるでしょう。
モダンな印象の幾何学模様
唐草模様やゴシック調とは打って変わって、幾何学模様を取り入れた現代的なデザインの賞状も存在します。シンプルな線や図形の組み合わせは、スタイリッシュでモダンな印象を与えます。伝統的な模様に比べてあっさりとした佇まいですが、そのミニマルなデザイン性が、古風になりすぎない洗練された雰囲気を醸し出します。幾何学模様の飾り枠は、現代的でスマートな表彰の場にふさわしいと言えるでしょう。
賞状の周りを飾る模様の描き方のコツ
伝統的飾り枠の手描き再現ポイント
賞状の周りを彩る伝統的な飾り枠を手描きで再現するには、いくつかポイントがあります。まず、下描きを丁寧に行うことが大切です。鳳凰や唐草模様など、細かい文様を対称的に配置するには、バランスのとれた下描きが不可欠でしょう。また、飾り枠を構成する線の太さにも気を配ります。メリハリのある線の太細で、模様の立体感や奥行きを表現できるのです。彩色にも工夫を凝らし、繊細な色使いと濃淡で、伝統的な飾り枠の美しさを追求しましょう。
デジタル画像で簡単に作る方法
一方、パソコンを使えば、伝統的な飾り枠をデジタル画像で簡単に作ることもできます。デザインソフトウェアに用意された飾り枠のテンプレートを利用したり、画像素材を組み合わせたりする方法があります。自分でイラストを描く必要がないので、手軽に賞状作りを始められるのが魅力です。デジタルならではの利点を生かして、飾り枠の大きさや配置を自在に調整できるのも嬉しいポイントでしょう。
飾り枠に合うフォントの選び方
賞状の周りを飾る模様と調和するフォント選びも、美しい仕上がりのカギを握ります。伝統的な鳳凰枠や唐草模様には、古風な雰囲気の明朝体がよく合います。一方、ゴシック調や幾何学的なデザインの飾り枠には、ゴシック体などのシャープなフォントが似合うでしょう。飾り枠と文字のバランスを考えながら、読みやすさにも配慮したフォント選びを心がけましょう。賞状の印象を左右する大切な要素である飾り枠と、相性の良いフォントを見つけることが肝要です。
賞状作成のマナーと注意点
賞状の文面で使う敬語とNGワード
賞状は、受賞者の栄誉をたたえる大切な書面です。相手への敬意を込めた言葉遣いが求められるでしょう。賞状の文面では、「◯◯様」「◯◯殿」など、敬称を付けるのがマナーです。また、「ご尽力」「ご功績」といった謙譲語を使うのも効果的でしょう。一方で、「やっと」「ようやく」など、努力を軽んじるようなニュアンスのある表現は避けます。「惜しみない」といった、誇張のし過ぎな表現にも注意が必要です。
用紙選びと品格あるレイアウト
賞状の品格を高めるには、用紙選びにもこだわりましょう。厚みのあるしっかりとした紙を選ぶことで、賞状の重みが増します。紙の色は白か、クリーム色がオーソドックスな選択肢と言えるでしょう。レイアウトは、あまり凝りすぎないシンプルで読みやすいデザインが望ましいです。飾り枠と本文のバランス、余白の取り方にも配慮しましょう。行間を詰めすぎず、適度な空間を保つことも大切なポイントです。
完成後の額装や筒への取り扱い
せっかく作った賞状も、完成後の取り扱い次第で、その価値が大きく変わってきます。賞状を美しく保管し、品よく贈呈するために、額装や専用の筒に収めるのがよいでしょう。額装する際は、賞状のサイズに合ったものを選びます。色味も、賞状の雰囲気に合わせて選ぶのがポイントです。また、筒に入れる場合は、賞状が折れ曲がらないよう、丁寧に扱うことが肝心です。大切な賞状を形もきちんと整えて贈ることで、さらに相手への感謝の気持ちが伝わるはずです。
飾り枠で格調高く仕上げる賞状デザインのアイデア集
目的や受賞内容に合ったデザイン例
賞状のデザインは、表彰する目的や受賞内容に合わせて選ぶとよいでしょう。例えば、長年の功績をたたえる表彰には、由緒ある鳳凰枠がふさわしいです。一方、スポーツの大会での受賞であれば、力強さを感じさせる唐草模様も似合います。学術的な分野の表彰なら、シャープなゴシック調の飾り枠が知的なイメージを与えるでしょう。あるいは、現代的でスタイリッシュな賞状を目指すなら、幾何学模様の飾り枠がおすすめです。表彰の内容に合った飾り枠を選ぶことで、賞状の格調を一層高められます。
和風・洋風・モダン等のテイスト別アレンジ
賞状の周りを飾る模様は、和風・洋風・モダンなど、様々なテイストにアレンジできます。和風なデザインには、日本の伝統美が息づく鳳凰枠や、流麗な曲線が美しい唐草模様がおすすめです。一方、重厚な雰囲気を醸し出す洋風のデザインには、繊細なゴシック調の装飾が似合うでしょう。あるいは、シンプルでスタイリッシュなモダンテイストには、斬新な幾何学模様がぴったりです。テイスト別にアレンジを加えることで、賞状のデザインの幅が広がります。
簡単な飾り罫線や装飾文字の使い方
本格的な飾り枠でなくとも、飾り罫線や装飾文字を使うだけで、賞状をワンランク上の仕上がりにできます。罫線を二重線にしたり、角に装飾を加えたりするだけで、味わい深い雰囲気が生まれるのです。また、賞状の文字に装飾を施すのも効果的でしょう。毛筆のタッチを取り入れたり、ふくらみのあるフォントを使ったりすることで、格調高さが増します。シンプルながらも上品な、装飾のテクニックを取り入れることで、印象的な賞状に仕上げることができるのです。
>>賞状の保管方法
賞状を彩る周りの模様に秘められた意味と歴史のまとめ
賞状の周りを飾る模様には、古来より受け継がれてきた由緒ある意味が込められていました。鳳凰や龍、雲、桐などの文様は、それぞれに縁起の良い象徴とされ、賞状の格調を高めています。また、唐草模様やゴシック調の装飾、幾何学模様など、様々なテイストの飾り枠があることも分かりました。
これらの意匠を施す際には、伝統的な手法からデジタルでの作成まで、いくつかの選択肢があります。そして、デザインに合わせて用紙や額装なども吟味することで、品格ある仕上がりになるのです。賞状作成のマナーにも気を配りつつ、モチーフの持つ意味を理解して飾り枠を選ぶことで、贈る相手への感謝の気持ちを、より深く伝えることができるでしょう。
賞状を彩る周りの模様の奥深い世界を知ることで、皆さんの表彰の場がさらに意義深いものになれば幸いです。
| 模様の種類 | 意味・由来 |
|---|---|
| 鳳凰 | おめでたい事が起こる前兆、徳の高い君子の象徴 |
| 龍・雲 | 幸運の象徴、恵みの雨をもたらす |
| 桐 | 鳳凰が宿る尊い木、皇室の紋章にも |
| 唐草模様 | 日本の伝統美、格調高い雰囲気 |
| ゴシック調 | 荘厳な意匠、重厚な印象 |
| 幾何学模様 | 現代的でスタイリッシュ、洗練された雰囲気 |


